PTA主催 人権学習会は藤原家146代目二條様
「伝えたい想い」についてご講演していただきました。
先日、私の尊敬する二條隆時さまが末っ子君の中学に講師でいらして頂きました。今年度、私は中学のPTA副会長を担っており、人権学習の講師に是非二條様をと提案させて頂きました。
二條家は、藤原鎌足から1300年以上も続く藤原氏の末裔で、朝廷内で最も格式の高い公家五摂家の一つ、華族の公爵という家柄である。 二條隆時宗匠は、二條家の146代目。 現在、初心者向けに創設した香道「桜月流」元家元で、「桜月宮」宮司、歌人、茶人、仮名書家でもある。五摂家の一つ、華族の公爵という家柄である。
なんで藤原家の子孫なのに二條様なんだろう???と思ってはいたのですが、中学生へのお話の中で、「藤原家で二条城の近くに住んでいたから二條なのです」とお話しされていました。
また末っ子君の中学は、昔都があった場所なのですが、都を移す際の地鎮祭はなんと二條様のご先祖がされたのだとか???
歴史にはまったく関心がない私ですら、私の大好きな二條様の先祖を調べてみようと感じたり、以前二條様の講座に参加させて頂いた際に、「香道」「書」「古事記」など普段あまり接点がない体験もさせて頂き興味を持ったのも事実です。
古事記はたしか学校で学んだ記憶があるのですが(笑)二條さまが語られる物語の古事記はとっても聞きやすく、興味が湧きました。
前置きがとてもとても長くなってしまったのですが・・・・
今回、二條さまには「伝えたい想い」について講演していただきました。
私たち人間が他の生物と大きく違うのは「言葉」を持っていること。そして哲学をもっていること。
こども達に向けては、なぜ勉強が必要なのか、言葉の剣を持つことで、自分を守れたり繋がれたりする。だから自分の中に沢山の言葉を持ちなさい。
言葉をもたないと人に自分の想いをきちんと伝えることができない。言葉は
自分を守る剣だというお話も深いと感じました。
世界で起こる紛争や、小さな争いごとも、私は丁寧に向き合えば言葉で解決できると信じています。国は違えど、私たちは心を持つ人間です。
相手と理解しあうのも、やはり言葉。
実は私・・・いま新たなプロジェクトの準備をしており、メールやラインの難しさを感じています。短いメッセージだけで相手の意思を汲み取ることはとても難しく、それはこういうことですか?と確認することで意外と自分の思い込みだったり、解釈の違いがあることを現在進行形で痛感しているのです。
二條様は国語辞典を全部読まれたお話もされていました。
先ず、パッと開いた個所を読む。そして線を引く。こうして読み進めるといいよとアドバイスされていました。
私はボキャブラリーが乏しく、言葉も多く知らないので、今年は国語辞典を読んでみようと思います。
二條様に以前お目にかかったときにも伝えて頂いた内容ですが、今回中学生にも伝えてくださいました。私が響いた個所。それは
相手を受け入れるのではなく、相手を認識する
人はそれぞれ違います。当たり前のことなのに、なぜか私たちは自分と価値観が違う人に対して腹立たしく感じたりしてしまうときがあります。それは受け入れているから。受け入れるから、自分とは違う考え方や行いに腹が立つのです。そこを受け入れずに、認識するでとめることで、案外イライラとすることって減るように感じます。
私ならこうするのに!なんであの人は?とか???相手を受け入れなければ、あの人はそういう人なんだと認識するで留める。私には生きていく上での大きなヒントとなりました。
また、二條様が話された中で大切だと思ったことは、言葉は人を傷つけ自殺に追い込むこともできる、その反面、人を幸せな気持ちにも励ますこともできる。だからこそ、言葉を沢山知って欲しいし、人生を豊かにするためにも言葉を学んでほしい。と話されていました。
自分の気持ちを自分の言葉で伝える。流暢に話せなくても一人一人が安心して自分でいられる社会に、学校に、地域に、家庭になれたら素敵ですね。
二條様、素敵な時間をありがとうございました。