2025.03.07(Fri) 一般質問

令和7年第1回定例会 YouTube

 

今回も皆様のお陰で無事に一般質問を終えることが出来ました。

今回大きな表題は2点

◎こどもの健全なる成長を市として、どのように伴走していくのか

◎本市の防災力の現状を市民に伝える必要性について

1・こどもの健全なる成長を向日市としてどのように伴走していくのか

今後急速に少子高齢化が進み2050年には日本の総人口が1億人を切るといわれています。そうした中、こども達には自ら考え、決断し、行動する力、人と繋がり協働する力がますます必要だと私は考えます。その為には向日市のこども達一人一人が、地域の構成員であることに気付き地域や国を変える力があるという自己肯定感を育むことが重要だと考えます。また一人一人のこども達が地域の中でも大切な存在として見守られていると実感できること。個々の個性を排除ではなく、多様性として認め合う地域社会の眼差しが必要だと感じています。

① 令和 7 年 1 月 25 日の新聞にて報道された勝山中学校の取組『地域の未来について~勝山中の未来の提言~』この取り組みは勝山中学校の教職員と生徒が、約1年半の月日をかけ、自分の住む向日市の魅力や課題を調査研究し、市長へ直接政策提言する貴重な機会を体験しました。この活動を教育委員会はどの様に評価されたかを教えてください。

② 不登校は、全国的に急増しています。不登校自体は問題ではありませんが、その結果として、必要な学力がつけられなかったり、また不登校になった子どもが自己肯定感を持てないケースもあるようです。令和 5 年・6 年・7年と3年間にわたり、京都府主催で勝山中学・ 向陽小学校・5向小学校に試験的に『校内教育支援センター』が設置されています。このセンターは校内に新たな教室を設置し、専任の教職員を配置し実践が行われているときいています。『校内教育支援センター』の取り組みを本市として現在どのように評価されていますでしょうか?現状と課題を教えてください。また今後市内全ての小中学校への導入は検討されていますでしょうか?

天文館の一室を間借りして実施している不登校児の居場所『ひまわり広場』はかなり手狭だと伺っています。間借りなので私物も置けず、こども達が過ごすには温かみにかける雰囲気だとも感じます。向日市の未来を担うこども達が、学び過ごす場所が間借りでよいのでしょうか?今後の方向性をお聞かせください。

A・手狭だということで、市役所敷地内に早ければ4月以降移転に向けて準備中である

④ 私は勝山中学校が取り入れている『シラバス』に保護者として大変感銘を受けました。これまでの年間指導計画は、あくまで教師中心の指導計画であるのに対し、シラバスは生徒向けの学習計画であり、保護者や地域向けの説明資料としての性格をあわせもつものです。学びのナビゲーターとして、生徒を主体的な学びに導くものです。先ほど述べた、市長への政策提言も、勝山中学校の『シラバス』に基づき実践された教育成果の表れです。本市の小中学校で『シラバス』を策定し、実践している学校は何校ありますか?教えてください。

世界中でいじめをなくす啓発活動として実施されている『ピンクシャツデー』をご存じでしょうか?この取り組みは2007年カナダの学校で男子生徒が、ピンクのシャツをきて登校したことをきっかけに『ホモセクシャル』と揶揄され暴行を受けました。この事件を目撃した2人の生徒が『いじめなんてうんざりだ!アクションを起こそう!』とSNSなどで『ピンクのものを身に付けよう』と呼びかけた結果、翌日校内がピンク色にそまったという出来事がピンクシャツデーの始まりです。毎年世界180か国で 2 月の最終水曜日に設定されており、今年は 2 月 26 日でした。ピンクシャツデーは『いじめ反対』の意思表示をする日です。こどもから大人まで誰もが参加できるシンプルなポジティブキャンペーンです。2024年度、一学期のいじめ調査では、 府内いじめ件数が 1 万 164 件とのことでした。先ずは私たち大人から、年に一度、2 月の最終水曜日に市をあげて『ピンクシャツデー』を実施してはどうかと考えますが市の見解をお聞かせください。

A・来年の2月の最終水曜日に本市としてもピンクシャツデーを取り組んでいこうと前向きな答弁を頂きました!いじめが完全になくなることは、正直難しいかもしれません。私も私の心の中の悪魔が顔を出しそうになる時もあります。完璧な人はいません。しかし!いじめは絶対に許されることではありません。本市でもすべての人の人権を守り、一人一人が尊重される社会の実現を目指していきたいです。

 

2・本市の防災力の現状を市民に伝える必要性について

私は市議会議員として、また『防災士』としても、向日市を災害に強い街にしたいと願っております。大規模災害が発災した際に、もっとこうしておけばよかったと悔やみたくないのです。議員になるまでは本市の現状を全く知らなかったので、大規模災害が発災した際には、公助(行政や国)が何とかしてくれるだろうと考えていました。ところが議員になり向日市の防災力を知り、公助だけで乗り切ることが出来ない現実を知りました。大規模災害後が発災してもまず3日間は自助70%、共助だけで20% 計90%を地域で助け合わないといけないのが現状です。公助として『出来ることは全部やる』とおっしゃってくださった市長の言葉に期待し、下記4点質問させていただきます。

① 令和 7 年 1 月 26 日の防災訓練では 7 カ所で 260 名の参加があり、本市在住の『市民防災士』に初めて参加を呼び掛け 16 名の市民防災士が参加してくださいました。今後『市民防災士』とどのように協働していくのか展望をお聞かせください。

A・自治防災会と防災士と信頼関係を築いてほしい。しかし年に一度の避難訓練だけでは信頼関係を築くことは難しいので、皆さんのご意見も伺いながら検討していく

② 今回の避難訓練の内容は、昨年と大きな変化はありませんでした。自治会や子ども会も衰退する今、一般市民が参加できる避難訓練の必要性を強く感じました。本市の目指している避難訓練のビジョンをお示しください。

③本市防災計画では、人口5万6千人に対し、避難所受け入れ想定人数 は9000人弱です。京都府が策定している備蓄計画に基づき、備蓄品は、避難所で避難生活をする者のみを対象に、一日分しか備蓄されていません。様々な事情で自宅避難や車で避難される方の分は、基本的に含まれていません。「災害発生時には公助だけに頼るのではなく「自助・自分で何とかする」、「共助・みんなで協力し合う」という考えをもって日頃の備えを行っていただくよう広報誌やSNS等を通じて、市民へお伝えしていただく必要性を感じますが、市の見解をお聞かせください。

④令和 5 年度の向日市備蓄品計画書には、今後備蓄品に高齢者や要配慮者への食事支援にも適したゼリータイプを導入すると記載されていますが、現状どのようなものを備蓄しているのでしょうか?また高齢者への敬老祝い品として、タオルやごみ袋を配布しているが、備蓄品にもなるゼリータイプの防災食を啓発活動も兼ね活用してはいかがでしょうか?市のお考えをお聞かせください。

A・ゼリータイプの備蓄品を導入している。また高齢者へのギフトにも活用できるように検討していく

最後に・・・

東日本大震災からまもなく14年が過ぎようとしています。当時私はまこと幼稚園の保護者として、東京電力福島第一原発事故後の福島県とのご縁を頂きました。このご縁がなければ議員にはなっていなかったと思います。今も福島には立ち入り禁止か所があり、放射線、例えばセシウム137の半減期は30年です。あと15年ほどは今の放射線数値が下がることはありません。小児甲状腺がんも様々な見解はあるとしても『県民健康調査』にて397名と報告されています。我が子と同じ年代のこども達が、小児甲状腺がんを発症し、苦しんでいるこども達のことを考えると、胸が痛みます。同じ時に生を受けたこども達が、子ども時代をこどもらしく生きることが許される社会になることを願います。毎年福島に通いながら、避難解除が徐々に行われ、建物やインフラなどの復興は進んでいますが、真の復興がどのようなものなのか、私の中でまだ答えがわからず、只々、福島での学びを無駄にせずに、同じことが二度と起こらないように、次世代へつなげていく役割を私たち現代人は担っていると感じています。

そんな中、令和 5 年度・6 年度、京都府の『防災士育成事業』では新たに 15 名 の『防災士』が誕生し、防災士になられたママ達が『向日市初の女性防災士チーム』を3月に結成されます。避難所などでは特に女性の目線が重要ですので、今後の活躍に大変期待しております。是非本市としても、この活動を全力で伴走してくださいますよう心からお願い申し上げます。一人の100歩より100人の一歩を!皆さんと共にますます素敵な向日市へ、その一助となれますよう私も成長したいと願っております。全ての皆さんに心から感謝申し上げ、林リエの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

 

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